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ハーレーダビッドソンの箱開け[ 2011/10/17 ]
今回はPDI(ピーディーアイ)について紹介します。
特に4輪や2輪の外車業界ではPDI(ピーディーアイ)と呼ばれますが、 これはPre(前に)-Delivery(引渡し) Inspection(検査)のあたまのアルファベットを取った略語で納車前検査という意味です。
PDIというのは生産工場のコンベヤ から降りてラインオフした時点ではなく、 正規ディーラーにおける認定メカニックによる作業を最終組立工程とし完成品とするということです。
他の輸入二輪車ではメーカーから出荷された状態ではハンドルやフロントホイールが装着されていないケースもあります。
つまり我々ハーレーダビッドソン正規ディーラーのメカニックは一般的な点検修理作業に対応するだけでなく、オートバイメーカーの業務も行う非常に重要な役割も担っているということになります。
そして、今回ご紹介するのはPDI作業のスタートと言える箱開けです。
これも立派なPDI作業の一つであり、日本製のバイクメーカーのディーラーでは行われていないと聞きます。

実はハーレーの場合はアメリカ国内でも梱包された状態で配送されるため、米国内ディーラーにおいてもやはり箱開け作業が行われています。
そのアメリカと恐らく同じ風景だと思いますが、トラックで運ばれてきた箱をフォークリフトを使って運びます。

これがハーレーダビッドソンの入っている箱です。
皆さんがイメージしているのは木のフレームにベニヤ板を打ちつけたBOXだと思いますが、実際は金属フレームの周りが段ボール(かなり厚くて丈夫ですよ!) となっています。

箱にはYour HOG Has Arrived
直訳すると、「あなたの豚が届きました。」ですが、HOG(ホッグ)の語源は1920年頃に農家の男達が結成したレースチームが”HOG BOYS” と呼ばれていました
“HOG BOYS”は優秀な成績を収めたチームだったのですが、そのチーム・マスコットのカワイイ子ブタちゃんが有名になり、そのイメージが定着し、ハーレーのことをHOG(ホッグ)と愛称をこめて呼ぶようになったようです。
かなり省略した説明で申し訳ないです。

箱開けも大切な最終組立工程の一つですから専門のトレーニングを受けたメカニックが丁重に作業を行っています。
ハーレーのカスタムショップは星の数ほどあれ、この作業は正規ディーラーのみが行える聖域なのです。

開封の瞬間。
この箱にはKANSAS CITY, MO 64153 YORK, PA 17402と書かれていました。
まさにアメリカのYORK工場から出荷され、今ここで開封されたわけです。

金属のフレームに守られた車体が現れました。

ハーレーを囲っていたフレームを外します。

車両の同梱品やニューオーナーズキットも一緒に入ってくるのですね。

緊張の瞬間です。
白いペーパー製の布を開いていきます。

本来ならファンファーレと共に日本の空気に触れる瞬間としたいところです。
この瞬間は新車ならではですよね。

この車両はXL1200X。
このように傷防止のための保護テープが貼られています。

スポーツスター系ではハンドルが装着されていますが、他のモデルではハンドルやミラーが外されている場合もあります。
メカニックは保護テープを剥がしながら、傷や輸送中に起きる可能性も想像しながらトラブル箇所をチェックしていきます。
当然、この時点で見つかった傷を初めとした問題点については、部品交換などで正常な状態に対応していきます。

パレットに固定するために使われるのがタイダウンベルトです。
この白いタイダウンベルトをハーレーの世界では【へその緒】とも呼んでいます。
このタイダウンベルトは納車の際にオーナー様に記念品としてお渡ししています。

へその緒を切って(実際は外して)、日本の大地に降りる瞬間です。
まさにハーレーが生まれる瞬間であります。
YORK工場でこのパレットに乗せたスタッフから正規ディーラーのメカニックへバトンタッチする瞬間でもあります。

サービス工場にピットイン。

この後、展示できる状態に調整や整備を行いショールームに行く場合と、オーナー様が決まっている場合は、引き続きPDI( Pre-Delivery Inspection)納車前検査を行うのです。
この箱開け作業については、メカニックによる開封作業とのタイミングが合えばオーナー様にも立ち会っていただくことも可能です。
ということで、今回の箱開けレポートはここまで。
次回は納車前検査の続きをお届けします。

西本がお届けしました。















